「ピビンパ ウェディング」あらすじ (7/10改訂)
舞台は関西地方都市の結婚式場。
昔、蛍が飛んでいた小川も埋め立て建てられた。多くのカップルが幸せな結婚式を挙げたが、今やその面影はなく郊外に新たにできたお洒落な結婚式場に押されぎみだ。
写真場前でひまをもてあましたカメラマンの明美と貸衣装担当の喜美子がこの傾きかかった職場のことや婚期を逃した我が身をグチリあっている。そこに一組目のカップル大田優と倉田愛ご一行が登場。幸せ絶頂のカップルのはずが何やらシラケムード。それもそのはず、新婦愛に脅迫状が届いたのだ! 新婦に付きそう家族たちも新郎優への不信感あらわだ
「僕の嫁さん、知りませんか?」と二組目の新郎野村純一は、突然姿を消した在日の花嫁金(キム)順(ス)愛(ネ)を探し求め大泣き状態。
「わしは最初から反対やった!」とカンカンの祖父泰造。懸命になだめる養子の父英作。一方新婦側も、「破談だ!」と応酬する父竜雄(ヨンウン)に、夫をなだめ新郎側に何度も頭を下げる母栄子(ヨンジャ)。竜雄(ヨンウン)は失踪した娘のことより、病に倒れたアボジのことが気がかりでならない。
お腹の大きい3組目の新婦咲子も登場。もめ事大好きな明美と喜美子はもちろん、賑やかな<幸せ応援隊>のオバチャン三人組や社内不倫もあったり、タキシード姿の謎の女も加わって、式場は次から次のもめ事にてんやわんやの大騒ぎ!
さて、花嫁のゆくえは? 謎の女の正体は? 総勢26名ごちゃ混ぜピビンパウエディングに幸せの女神は微笑んでくれるのでしょうか。
いくつもの恋愛と失恋が交錯し、幸福と不幸が背中合わせの結婚式場……
さまざまな思いが飛びかう、ちょっと滑稽でちょっと切ない群衆劇。
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