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ピビンバ ウェディング
兵庫県劇団協議会は1月19日(日)、劇団自由人会稽古場で2014年度総会を開催しました。「45周年記念合同公演」を8月に控え、会場は合同公演の総決起集会の様相。加盟12劇団から50名、神戸演劇鑑賞会から2名、一般3名が参加する中、事務局報告、各劇団活動報告のあと合同公演実行委員長の神戸ドラマ館ボレロの三村代表から決定事項の報告とスケジュール案が出されました。
決定演目「ピビンパ ウェディング」作・演出/鄭義信。
脚本は執筆中ですが、シノプシスが提出され劇構成が明らかになりました。結婚式場を舞台にした、ちょっと滑稽でちょっと切ないまぜごはん群集劇!。
スタッフ18名、キャスト28名に及ぶ陣容もほぼ決まり、ここ兵庫の演劇力を観て頂ける日にむけ、いよいよスタートします!                


ピビンバ ウエディングのオーディション動画
鄭義信さん紫綬褒章受賞おめでとうございます!

前日が褒章伝達式(授賞式)で、大忙しの中来神。何とか初読み合わせに間に合わせるべく新幹線の中でもパソコンたたきまくるが、全編とはいきませんでした…。
ホヤホヤの脚本、自由人会の稽古場で即コピーし、この日参加した23名の役者に配布。アハ…わずか○ページ…。オイ!とも言わず順に読み合わせました。これがスゴイ。本が良いのか役者の入れ込みか、いきなり爆笑・爆笑の渦。つかんでます。
鄭さん「群集劇ですが全員セリフあります」「自分のセリフの数を数えたりしないでね」「みんなで創るお芝居」力強く納得。
わずか4ページ(あ…)で役者のモチベーション上げてます。本格稽古が楽しみです。

この日は読み合わせの他、プロフィール・広報写真の撮影や神戸新聞や各情報誌などのインタビュー取材がありました。               


予定ではキャスト発表の日。…。脚本…完成してません。全貌今だモンヤ~リ。なれど、わずかに増えたページがさらに可笑しく、驚きと爆笑の渦。悪びれず一緒に大笑いする鄭さんに役者陣つっこめず、親しみばかりが稽古場に蔓延。なんか、スゴイ。
役者を変えて繰り返し読み合わせ。「ほぼ皆さんの特性を掴みました!」とのことでこの日の稽古は終了。「次回2日はいよいよキャスト発表!」と演助の言葉にみんな横目・細目で小さく「オー」。

この後、公演で生演奏する奏者、鄭慎二さん、閔俊泓さんがチャング、ビリなどを演奏披露。朝鮮半島を代表する民族楽器の響きに参加者のモチベーションが一層高まりました。
また、稽古の合間には衣装さんによる採寸が早くも行われました。名古屋からご苦労さま。
              
鄭さんは脚本に沿って稽古を進めるというより、役者の特性や潜在能力を量りながら、脚本そのものを書き進めているように思います。
書下ろし劇。贅沢な「あてがき」。

ラストシーンが誰にも見えない中、立ち稽古が進んでいます。キャスト総勢26名。平日の稽古ではワンシーンを繰り返すので、出番のない役者さんが大半。にも拘わらず連日休みなしの稽古にほとんど欠席者がいません。

スタッフも裏で奮闘中。舞台装置図もすでに完成、この日は衣裳合わせも行われ、具体的な舞台イメージがみんなの脳裏に浮かび上がりました。              

出演者のひとこと
鄭義信さんインタビュー

7月28日、会場入りし仮舞台を設置。

脚本の全編もやっとやっと完成し、30日、本会場で初めての通し稽古が行われました。

前日に渡された完成本にも拘わらず、ほとんどプロンプターなしで通された稽古。

明かされたエンディグの、意外さと切なさと暖かさにみんな「ピビンパウェディグ」の深さを感じとり新たな決意。「私たちの本にしなければ!」。

鄭さんもスゴイが役者達も負けてません。連日高温注意報が出る中、汗みどろの稽古。残り6日です。           

自由人会の倉庫で制作されていた舞台装置が、KAVCホールに搬入され、立て込み開始。

舞台監督の村井さん、装置の三村さん、那須さんらの指示のもと、舞台の間口一杯におしゃれでクールな式場ロビーが出来上がっていきます。

裏方のみならず役者陣も腰袋・釘袋を着け参加。夜にはほぼ全体が完成しました。公演当日のお楽しみ。
この日は同時に音響・照明さんの仕込みも行われ、各パートはスケジュール通り進行しています。

さぁ、いよいよです!           
4月29日、2014年度春の褒章受章者が発表され、学術や芸術、スポーツなどの分野で功績を収めた人へ贈られる紫綬褒章・芸術文化の部門に鄭義信さんが俳優の宮本信子さん、坂東玉三郎さんら12人と共に選ばれました。
兵劇協合同公演「ピビンパウェディグ」は昨年6月のオーディションから1年と2か月、ついに初日を迎えました。

この日、KAVC固定席に追加椅子48席を加え満員の館内。大きな笑いと暖かい拍手、真夏の連日稽古が報われた想い。有難う御座いました!

以後のステージも、さらにさらに、もっともっとト心意気を高めています。是非足をお運び下さい!当日券、出来る限りご用意致します。         

8月10日、全6ステージ終演。

真夏の激闘稽古を乗りきり、10日も前から小屋入りし(共催/KAVCさんのご配慮)、連日籠るようにダメ出し×仕上げの繰り返し。

当日ゲネを経て緊張で迎えた初日。197名のお客様と届いた花束、差入れの多い事。演劇ファンの暖かさと注目の高さを改めて感じました。
以降、ステージごとに「ひつこく」ダメ出しが入り、回を重ねる事に修正されていきます。「アジア一しつこい演出家・鄭義信」痛いほど実感!。
客席はいずれも200名前後の満席が続きました。

そして10日の千秋楽。おりから台風11号の近畿直撃でJRが運休という恐れていた事態…。足止めスタッフや観客からの問い合わせなど大わらわの昼。
果たして最終日の開演。負けずに来て下さった127名のお客様に楽屋は感謝と感激の声。

兵劇協45周年記念公演「ピビンパ ウェディング」にお越し下さいましたお客様、また台風等で来るに来れなかったお客様に感謝と心からの御礼を申し上げます。